スタッフブログ
【南相馬市】屋根点検商法にご注意ください
2024.07.16
悪徳業者
スタッフブログ
南相馬市・相馬市・新地町・浪江町・双葉町・飯館村・葛尾村の皆様、こんにちは!
外壁塗装・屋根塗装専門店プロタイムズ南相馬店(郡山塗装)です。
今回のブログを執筆させていただく今泉です!
無料点検と偽り、頼んでもいない屋根の点検や修理工事をあおる、点検商法が近年急増しています。
「近所の屋根工事のついでに挨拶に来ました」
「屋根瓦がずれていないか点検に来ました」
「屋根が剥がれかけているのですぐに修理が必要です」
「近くで工事をしていて、屋根の板金が浮いているのが見えたので」
突然の訪問で、このような言葉をかけられたことはありませんか?
点検商法は、おもに60代以上の高齢者をターゲットにした極めて悪質な詐欺の手口です。
近年、消費生活センターに寄せられる「屋根の点検商法」に関する相談が急増し、詐欺被害やトラブルが後を絶ちません。
2023年度も8月の時点で1,346件と非常に多く、今後も増加していくことが予想されます。
実際に契約してしまったという方は、60代〜80代が8割以上を占めており、特に高齢者が被害に遭いやすい実態が明らかになっています
点検商法とは、アポなしで突然訪問してくるため、とっさの判断や拒否が難しく、そのまま家に入れてしまったり点検をさせてしまったりすると強引に契約まで持ち込まれてしまう恐れがあります。
頼んでもいないのに屋根に上り、故意に屋根を剥がしたり壊したりして写真を撮ると、「このままだと雨漏りしてしまう」「すぐに修理が必要」などと不安を掻き立て、高額な工事契約を迫ってくるのが点検商法の代表的な手口です。
巧妙な営業トークと執拗に契約を迫る悪質なやり方で、一人暮らしの高齢者や築30年以上の古い住宅をターゲットにしているようです。
点検商法が悪質な詐欺の手口とわかったものの、恐らくほとんどの方は、自分の身には起こらないだろうと安易に考えてしまいがちです。点検商法には、どのようなものがあるのでしょうか。
特に多くのトラブル・相談が寄せられている「屋根の点検工事」を例に、実際にあった被害事例を5つご紹介します。
事例1
相談内容 | 業者を名乗る若い男が突然来訪。 「屋根が雨漏りしそうになっている。今契約すれば、明日の朝から工事できる。」とまくし立て、言われるがまま屋根の修繕工事を契約した。 翌日、男性宅に通うヘルパーが工事を不審に思い、ケアマネージャーを通じて家族へ連絡。 家族が「クーリング・オフしたい」と申し出たが、業者は応じてくれない。 |
契約金額 | 約80万円 |
事例2
相談内容 | 2人組の業者の人が突然来訪。 「近くで工事をしているが、屋根の瓦がずれているようだ。写真を撮って点検する。」と言って、屋根に上り、瓦の写真を見せられた。 「このままでは雨漏りする。今なら割引できる、工事は早いほうがよい。」と勧められ契約したが、クーリング・オフしたい。 |
契約金額 | 100万円 |
事例3
相談内容 | 近所で屋根工事をしているという業者が突然来訪。 「屋根に浮いているところがある。」と言われ、「無料で点検する」というので了承した。 業者が屋根に上り、撮った写真とともに「このままでは雨漏りする。早く修理したほうがいい。」と言われて工事を契約したが解約したい。 |
契約金額 | 200万円以上 |
事例4
相談内容 | 業者がアポなし訪問。 「近所で屋根工事を行っています。」「屋根の瓦がずれている。雨漏りはないか。」とセールストーク。 その日は断ったものの、後日再訪。 スマートフォンで撮った写真を見せられ、ずれた瓦や野地板の腐食を指摘された。 自宅の屋根かどうか疑わしくなり他社に見積もりを取ると、相場より高いことがわかったため、契約をキャンセルしたい。 |
契約金額 | 約250万円 |
事例5
相談内容 | 屋根の無料点検をしているという業者が突然来訪。 屋根の工事を契約した後、外壁や屋根裏、床下など家中のあらゆる不具合を指摘され、勧められるがままに契約してしまった。 工事の半年後に外壁に新たなひびを見つけ、業者に問い合わせたが「都合がつかない」と言われたまま連絡が途絶えた。 |
契約金額 | 500万円以上 |
どの事例も、ありもしない屋根の損傷を偽ったり、屋根に上って撮ったとされる写真を見せられたりしたことで、事実と信じてしまい言われるがままに契約してしまった点検商法のよくあるケースです。
500万円以上もの高額な契約をしてしまった事例5は、屋根工事の契約に加え、短時間で次々に高額な契約を迫られた極めて悪質な事例といえるでしょう。
複数の業者に指摘されたら?
また最近点検商法の報告事例として多いのが、屋根の不具合を指摘して一度は帰り、後日また別の業者が同じ場所を指摘する、というケースです。前にも同じことを言われたから本当なのかもしれない、と思ってしまいがちですが、実は業者同士がつながっているのです。
一度契約してしまうと相手から目を付けられ、不要な修理や工事をどんどん追加される恐れもある点検商法。
業者を名乗る人物が突然訪問して来たら、決して家の中には入れず、きっぱりと断ることが大切です。
とはいえ、業者と思われる人物から屋根が壊れている写真を見せられ、間髪入れずにひたすら不安にさせるような言葉をかけられれば、冷静に考えられずサインしてしまう方も少なくありません。
続いては、屋根の点検商法に騙されないために、知っておくべきよく使われるセールストークを紹介します。
工事のついでに挨拶に来た、というのは、屋根の点検商法の常套句です。
私たち屋根の修理業者がアポなしで突然挨拶に伺うことは、まずありません。
第一声でこの言葉を言われたら、点検商法を疑って間違いないので、即座に断ることが大切です。
1.近所の工事をしていたら屋根が剥がれているのが見えた、というのも点検商法で非常に多いセールストークです。
相手の言葉をそのまま信じてはいけません。驚いて心配になり、そのまま無料点検や工事契約に持ち込まれる可能性が高いので注意しましょう。
2.屋根瓦がずれているから無料点検、と指摘されたら、それは間違いなく点検商法なので絶対に応じないでください。
私たちのような修理業者は、お客様からの相談や依頼があって初めて無料点検に伺いますので。
依頼もないのに突然訪問したあげく、瓦がずれているなどと言って強引に点検や工事を勧めることは、絶対にないということを頭に入れておきましょう。修理や工事を急がせたり、執拗に不安をあおったりするような場合も、点検商法である可能性が高いです。
3.事前に用意した写真を自宅のものと偽ったり、故意に屋根材を壊して写真を撮ったりするといった悪質なケースも少なくありません。
営業や接客経験のある方なら、お客様が望んでいない商品を強引に売りつけるのはおかしいことであるとわかるでしょう。
点検商法は、迷ったり悩んだりしているお客様を不安にさせ、無理やり契約させるのが目的です。
4.「○○しないと××する」「今すぐに○○が必要」とたたみかけてくる場合は、特に注意しましょう。
点検商法には、若い職人を装って、親方から言われたと話し始めたという事例もあります。時間を置いて、本当に親方と名乗る人物が現れるケースもあり、手口はどんどん巧妙化してきています。
冷静に考えればおかしいと思えるような状況でも、いざその場に遭遇すると混乱し、判断力が鈍ってしまうものです。
4.「親方」のワードが出てきたら、点検商法を疑い、勇気を出してきっぱりと断りましょう。
5.契約や振り込みといった消費者の選択を急かすのは、詐欺にありがちな手口です。点検商法は、相場より高い金額を提示した上で、「割引価格」を引き合いに出し、その場で契約するよう迫ってきます。
多くの方にとって、車や住宅など高い買い物ほど、じっくり検討して買うのが当たり前なはずです。
「割引」という言葉に流されそうになったときこそ、一呼吸おいて冷静に判断しましょう。
屋根以外の修理や工事を次々に持ちかけられるような場合は、100%点検商法であると思って間違いないでしょう。
騙す側は、巧みな話術を駆使して不安をあおり、なんとか契約させようと誘導してきます。
一度契約してしまうと騙せるターゲットとみなされ、追加工事を迫られて被害が大きくなってしまうケースが予想されるため注意が必要です。
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